IUMeの料金は、東大生講師の授業が1時間5,000円。入会金も管理費もありません。「安すぎて怪しい」と思われることもあるので、この記事ではなぜこの価格で提供できるのか、そしてなぜこの価格を貫くのかを、運営メンバーの体験から正直にお話しします。少し長い話になりますが、IUMeを検討してくださる方には、ぜひ知っておいてほしい話です。
ある日の明細書:時給2,000円と、8,000円
運営メンバーの一人は、大学に入ってすぐ、誰もが知る大手家庭教師センターに登録して家庭教師のアルバイトを始めました。紹介されたのは、数学が苦手で定期テストの点数が伸び悩んでいる中学2年生の男の子。彼がつまずいているポイントを分析し、手書きの解説プリントを作り、授業が終われば保護者の方へその日の報告を丁寧に送る。その甲斐あってか成績は徐々に上がり、「先生のおかげです」と感謝の言葉をいただけるようになりました。
ある日、ご家庭との雑談の中で授業料の話題になりました。「これだけの指導をしていただくとなると、それなりの金額がかかりますよね」。お母様の何気ないその言葉に、少し違和感を覚えました。いただいていた時給は、2,000円だったからです。
気になって、後日その家庭教師センターの料金表を調べました。ご家庭が支払っている授業料は、1時間あたり8,000円以上。入会金や管理費を含めれば、もっと高額になります。手元には2,000円。ご家庭の負担は8,000円。差額の6,000円はどこへ消えたのか。それはすべて、業者の「仲介手数料」でした。実に75%ものお金が、講師を引き合わせただけの「システム」に吸い取られていたのです。
75%の「中抜き」が奪うもの
もちろん、企業が運営を続けるためには利益が必要です。広告費、人件費、オフィス代。それらを回収するために手数料を取ることは、ビジネスとして当然のことでしょう。彼らがいなければ、その生徒と出会えなかったかもしれません。その点には感謝しています。
でも、75%です。教えているのは講師、必死に勉強して結果を出そうともがいているのは生徒、そして子どもの未来のために安くないお金を支払っているのは保護者の方です。それなのに、一番多くのお金を受け取っているのは、授業の現場には一度も顔を出さない「仲介者」でした。
この構造が生んでいるのは、単なるお金の問題以上に、「機会の損失」という問題です。本来なら出会えるはずの生徒と先生が、間に業者が入って価格を吊り上げることで分断されている。結果として、「高い手数料を払える一部のご家庭の子どもだけ」が、質の高い教育を受けられる構造が出来上がっています。
プログラミング未経験の東大生が、パソコンを開いた理由
「文句を言うだけなら誰でもできる。仕組みが間違っているなら、新しい仕組みを作ればいい」。そう思い立ったものの、当時のメンバーには何のスキルもありませんでした。プログラミングの経験はゼロ。Webサイトがどうやって動いているのかさえ知りませんでした。
それでも、時代は変わり始めていました。専門的な知識がなくても、生成AIを相棒にすれば、個人でもアイデアを動くサービスにできる環境が整いつつあったのです。大学の勉強の合間を縫ってコードを書き始め、データベースの設計に悩み、エラーが出るたびに頭を抱え、「やっぱり無理なんじゃないか」と諦めそうになった夜は数え切れません。それでも、あの日の「違和感」がキーボードを叩き続けさせました。
そうして完成したのが、東大生家庭教師サービス『IUMe(アイユーミー)』です。運営システムは今も、東大生の運営メンバーが自分たちで開発・保守しています。外注費もかかっていません。
IUMeの仕組み:会社を通さず、東大生と直接つながる
IUMeの仕組みは、極めてシンプルです。
- 授業料は1時間5,000円のみ。入会金・管理費・仲介手数料はゼロ。業者を通すと8,000円になるクオリティの授業が、5,000円で受けられる
- 先生は現役東大生のみ。登録制だけに頼らず、運営メンバーの知人・紹介を中心に、説明力・責任感・丁寧なコミュニケーションを基準に選ぶ
- 先生の手取りは、仲介業者経由の約2倍。教えることに情熱を持ち、受験の勝ち方を知っている東大生が、正当に評価される
生徒にとっては相場より安く、先生にとっては手取りが増える。双方にとってフェアな価格設定だと信じています。安さの理由は単純で、「オフィス代」「広告費」「教務スタッフの人件費」が一切乗っていないからです。先生をどう選んでいるかは、「たくさん教えてくれる先生」を選ぶと、失敗する。伸ばす家庭教師の見分け方で詳しく書いています。
料金の構造を比べると
「高校生が東大生から週1回(60分)指導を受ける場合」の月額目安で、仲介業者型とIUMeの構造を比べると次のようになります。
| 項目 | 仲介業者型(一般的な例) | IUMe |
|---|---|---|
| 授業料(1時間) | 5,000〜8,000円前後+指名料・基本料など | 5,000円のみ |
| 入会金 | 2〜3万円台が多い | 0円 |
| 管理費・サポート費 | 月数千円がかかる場合あり | 0円 |
| 月額目安(週1・60分) | 約2.3〜3万円以上 | 約20,000円(5,000円×4回) |
| 講師の手取り | 授業料の一部(大きく減る) | ほぼ全額 |
各社の具体的な料金や、高くなりやすい理由は東大生家庭教師は高い?料金相場と安く利用するためのポイントにまとめています。
低価格の「代償」と、それでも値上げしない理由
正直に書きます。リリースして運営を続ける中で、私たちは現実に直面しています。「利益が出なさすぎて、事業を広げにくい」という現実です。運営の取り分はわずかで、サーバー代やシステム維持費を払えばほとんど手元に残りません。SNS広告もリスティング広告も打てない。どれだけ良いサービスを作っても、知ってもらうための「拡声器」を買うお金がない。これが、低価格を貫くことの代償です。
周囲の大人やビジネスに詳しい人からは、「手数料を上げればいいじゃない」「先生の時給を少し下げて、運営費に回せば」と言われます。確かにそうです。手数料を上げれば広告も打てるでしょう。でも、それは私たちがやりたかったことではありません。
広告費がない私たちに残された武器は、共感してくださる皆さんの口コミだけです。もしこの考え方に共感していただけたら、周りの受験生や保護者の方に、IUMeのことを伝えていただけると嬉しいです。
よくある質問
Q. IUMeはなぜ東大生家庭教師を1時間5,000円で提供できるのですか?
仲介業者を通さず、ご家庭と東大生講師が直接契約する仕組みだからです。オフィス代・広告費・教務スタッフの人件費といった、授業の質とは関係のないコストが乗っていません。運営システムも東大生の運営メンバーが自分たちで開発しています。
Q. 安い分、講師の質は下がりませんか?
下がりません。むしろ講師の手取りは仲介業者経由より高くなるため、教えることに情熱のある東大生が集まりやすい仕組みです。IUMeでは登録制だけに頼らず、運営メンバーの知人・紹介を中心に、説明力・責任感・丁寧なコミュニケーションを基準に先生を選んでいます。
Q. 入会金や、5,000円以外の費用はかかりますか?
入会金・管理費・仲介手数料はかかりません。料金は授業1時間あたり5,000円のみです。詳しくは料金ページをご覧ください。
Q. なぜ値上げして広告を出さないのですか?
「生徒から取るお金は上げない」「先生への給料は下げない」の2つがIUMeのアイデンティティだからです。手数料を上げれば広告は打てますが、それでは私たちが疑問を持った「よくある家庭教師センター」と同じになってしまいます。
まとめ:教育を「課金ゲーム」から取り戻す
私たちだけの力で、日本の教育格差をすべて無くせるとは思っていません。大手予備校や家庭教師センターが持つ膨大なデータや安心感には、まだ敵わないかもしれません。でも、「塾には行けないけれど、どうしても行きたい大学がある」「部活が忙しくて予備校に通えないけど、勉強を諦めたくない」「地方に住んでいて、周りに良い先生がいない」。そんな中高生が一人でも多く救われるなら、私たちがコードを書き続けた意味はあります。
良い教育は、高いお金を払った人だけの特権ではない。やる気のある生徒と、情熱のある先生が、余計な「壁」に邪魔されずに出会える。そんな当たり前の世界を、私たちは作りたいのです。IUMeの挑戦は、まだ始まったばかりです。

